924 Carrera GTP 1980 Le Mans


1980年のルマンにポルシェは3台の924カレラGTPを参戦させました。3台は同スペックで、それぞれドイツ、米国、英国チームで構成されており、リアフェンダーにそれぞれの国旗が描かれていました。ゼッケン#4 ドイツチームは、 Jürgen Barth と Manfred Schurti がステアリングを握り、激しい雨のレースを安定の走りで総合6位入賞、他の2台も12位、13位を記録しました。

 

924は1976年に登場した2リッターエンジンをフロントに搭載するFRポルシェです。カレラの称号が現在よりも、ずっと特別だった当時、924にカレラの名が与えられたことから、ポルシェが本気で924を911の後継車にしようと考えていたことが想像されます。924カレラGTPのルマン参戦は新世代のFRポルシェをアピールする絶好の機会となりました。

 924カレラGTPは、930kgの軽量ボディにKKK製のターボチャージャーとボッシュ製の燃料噴射装置で武装した320馬力を発生する水冷4気筒2リッター・エンジンを搭載し、最高速度は290km/hに達しました。優秀なエンジニアであるノルベルト・ジンガーは、わずか7カ月で924カレラGTPを仕上げています。924カレラGTPは、どのカテゴリーにもホモロゲートされていなかったのでプロトタイプ・カテゴリーとして参戦しています。  


この作品はハセガワ1/24のプラキットを改造したものです。バンパーや前後フェンダーを中心に手を加え、フロント以外のウィンドウは塩ビ板で製作、内装ではロールケージをはじめバケットシートやダッシュボートなどを新造、自作のデカールで 1980年のルマンに参戦したドイツチームの車両に仕上げてみました。